低資金で開業できるフランチャイズビジネスの中で、コンビニ業界にクローズアップし、開業資金や開業後の展望、おすすめのFC店を紹介しています。
※収支モデルの数値に関しては、あくまでシミュレーションであり、売上を保証するものではありません。
コンビニ業界No.1の実績を誇るセブンイレブン。(2019年11月現在)その圧倒的なブランド力は最大の魅力ではないでしょうか。
オリジナル商品を取り扱っているほか、全店舗に設置されているATMコーナーなど、利用者にとって便利なサービスが充実しているのも、コンビニFCの利点といえるでしょう。
セブンイレブンでは、変化し続ける顧客のニーズにできる限り近づくため、最新情報を共有するシステムが用意されているそう。
開業後の運営サポートは期待できるといってよいでしょう。 ただし、他のFC店と比較すると、ロイヤリティが高く、最低保証金額は低めとなっています。
業界1位の売上ということなので、成功している方も多いですが、本部の加盟店管理はシビアと考えたほうがよいでしょう。
開業資金 |
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ロイヤリティ |
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保証制度 | オーナー総収入:1,700万円→2,000万円(24時間営業/年間) ※売上総利益からロイヤリティ(セブンイレブンチャージ)を差し引いた金額。そこからさらに「営業費」を抜いた分が、オーナー利益(営業利益) |
契約期間 | 15年 |
加盟条件 | 夫婦兄弟、家族で経営に専念できる55歳までの人 |
収益モデル | Web上での掲載なし |
『年金に頼らない生活をしたい。』50歳が近づいて本気で考えました。
サラリーマンのままだったら、今の年齢では正社員ではなくなっていたことを考えると、独立して良かったです。
参照元:セブン‐イレブン・ジャパン https://www.sej.co.jp/owner/work/owner-interview/interview/igyoushu83.php
夫婦で経営することは、店舗の安定には大事なことだと思っています。発信していく役目はオーナーなので、私も色々と勉強したり、本を読んだりしてます。
ただ、必ず夫婦の意見というか考えは同じにしないと絶対にダメだと思っています。
店長も従業員さんも、私たちの考えが違うと混乱するので。だからなるべく一緒に動くようにしてます。
参照元:セブン‐イレブン・ジャパン https://www.sej.co.jp/owner/work/owner-interview/interview/gyoutai29.php
セブンイレブンでフランチャイズ契約を行った方の場合、その成功の秘訣は「周囲の意見をよく取り入れること」であったといいます。
その方は40代後半ですが、過去の社会的経験や成功体験にとらわれること無くさまざまなアドバイスを受け入れ、それを積極的に実行していきました。
また夫婦で共に協力して経営にあたったということも経営にプラスに働いたということです。
その方は本来であれば従業員に任せるべき仕事をそういった分担ができないままに背負い込んでしまい、結果として心身の状態を悪くし経営から撤退せざるを得なくなりました。
さまざまな物事を自分ひとりで抱え込みやすい性格であったということが挙げられます。
ファミリーマートは、無印良品のほか、オリジナルブランドの商品を豊富に取り揃えている、コンビニ業界第3位チェーン店。(2019年11月現在)
西友グループの子会社としてスタートし、海外でも着実に店舗数を増やしている大手コンビニエンスストアです。
開業資金 |
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ロイヤリティ | 月額営業総利益のうち 300万円以下の部分59%、300万1円以上~450万円以下の部分52%、450万1円以上の部分49% |
保証制度 |
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契約期間 | 開店から10年 |
加盟条件 | 2名で専業できる方 開業資金のうち、1,000万円程度を手元資金としてご用意できる方 |
収益モデル | Web上での掲載なし |
私たちの街は山間部にあり、スーパーに行くのも車で30分以上。独立を決めたのも、このお店が無くなると困る人がいるからこそ。
開業後は近所のお年寄りや通勤で通る方などから、「お店をやってくれてありがとう」という言葉をいただき、多くの人の役に立っている実感があります。
参照元:ファミリーマート https://www.family.co.jp/company/fc/owner/interview/201909302.html
会社を大きくしていくという目標のため、店舗を増やし、売上や利益率を上げられていること。ビジョンに向かって着実に成長できていることが、やりがいでありモチベーションですね。
やはり自分で考えそれを実践できるのがいい。失敗も多いですが、気持ちがいいですね。自由にやらせてもらえる、本部の存在も大きい。
ビジネスパートナーとして互いに信頼し合い、前向きな話ができる本部はオーナーにとって欠かせない存在です。
参照元:ファミリーマート https://www.family.co.jp/company/fc/owner/interview/201906262.html
ファミリーマートの近隣にツタヤがあったということで、Tカードを利用する客が多く、そのことが成功につながったのではないかと分析されています。
またその方は61歳以上70歳以下のオーナーを対象とした「シニア加盟制度」を利用しており、それによって本部からの充実したサポートを受けることが可能となっていました。
国道沿いにお店をオープンさせたものの、その交差点の反対側にはライバル店舗が既に立地をしていました。
当初は車線を挟んで反対側を通行する客を獲得できるのではないかとの見込みもあり、実際に開店から数ヶ月間はその通りとなっていました。
さらに数ヶ月ほどすると、次第にライバル店に客足を奪われるようになり、以後客足は回復することのないまま閉店を余儀なくされました。
ローソンは三菱グループに属するコンビニエンスストアチェーン。その店舗数は長らく国内第2位でしたが、近年その座をファミリーマートに譲り渡し、2019年では第3位となっています。
また1997年にコンビニとしては初の全都道府県にて出店を完了しました。
開業資金 |
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ロイヤリティ |
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契約期間 | 開店から10年 |
加盟条件 |
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収益モデル | Web上での掲載なし |
開店前に地域のお客様のご自宅に訪問して、開店のご挨拶をさせていただくクローバー活動という機会があったのですが、そこで皆さんに『開店が待ち遠しい』『本当に良かった』と喜んでいただけた時に、とても嬉しい気持ちになりました。
開店後も『通りが明るくなって安心する』など、予想もしていなかったようお言葉もあり、地域の方々に喜ばれ感謝されるこの仕事にやりがいを感じました。
参照元:ローソン http://www.lawson.co.jp/company/fc/interview/them1-33.html
ローソンには『ローソンファミリー独立支援制度』という、従業員がオーナーからの推薦を得た上で独立を果たす制度があるのですが、オーナーにも快く背中を押してもらえて、37歳で念願の独立を果たす事が出来ました。
参照元:ローソン http://www.lawson.co.jp/company/fc/interview/them8-7.html
ローソンはさまざまな店舗形態を取るコンビニエンスストアとしてよく知られていますが、フランチャイズ契約を結ぶにあたり、「ナチュラルローソン」という形での出店を行いました。
健康志向で品揃えにも独自のこだわりを持っていることもあり、通常のコンビニ客以外の支持を受け、大きく売上げを伸ばすことこそできなかったものの、堅調な業績で今も経営を続けています。
また「FCオーナー・インターン制度」を活用し、開店前にしっかりと経営の基礎を学んだということも成功の秘訣であったようです。
ローソンにおけるフランチャイズ契約の失敗例としては、開店後1年ほどで経営も軌道に乗り始め、以後順調なペースで売上げを伸ばしていました。
しかし、その後3年ほどするとその地域で再開発が行われ、新しく高架道路ができてしまいました。
それにより人や車の流れが変わってしまい、次第に客足が遠のくようになり、結果としてお店を畳まざるを得なくなってしまいました。
コンビニのフランチャイズ店に加入するイチバンの魅力は、やはり「ブランド力」。
知名度のあるコンビニであることから集客が容易なため、宣伝広告の費用を削減できることを考えると、オープン後の集客に手こずることはあまりないでしょう。
しかも、本部のさまざまな支援や、自己資金や経営の仕方によって選べるコースが複数用意されているので、低資金で開業することも可能です。
コンビニのフランチャイズに加盟すると、業務のことや経営ノウハウを指導してくれるので、小売業未経験の方でも比較的スムーズに開業ができます。
ATMや自治体の住民サービス、通販の受け取りサービスなど、痒いところに手が届く機能が追加されており、今後その存在価値がさらに高まることがうかがえます。
コンビニのフランチャイズ開業を検討中の方は、FC本部の資料や説明会で、開業事例や収益モデル、FCオーナーのお話を聞き、現状を把握した上で、検討することが望ましいでしょう。
コンビニエンスストアとは、一般的に年中無休で長時間の営業を行っている小売業の事を示しており、比較的小規模な店内にて食品や日用雑貨など多数の品種を扱う特徴があります。
発祥はアメリカ合衆国で、日本における最初のコンビニについては諸説がありますが、1969年にオープンしたマミーを最初とする説、または1974年にオープンしたセブンイレブンを最初とする説などがあります。
コンビニの店舗の経営形態としては、フランチャイズ・チェーン方式(FC方式)とボランタリー・チェーン(VC方式)、さらにはチェーンなどに属していない独立経営の3つが挙げられます。
現在ではセブンイレブンなど、ほとんどのコンビニはその会社の指揮下より均質的な経営が可能となるメリットから、FC方式を採用しています。
FC方式とは、そのチェーンに加盟する個人や法人が、FC本部からお店の看板や提供されるサービスや、商品を扱う権利を借り受け、対価としてロイヤリティーをFC本部に支払います。
大手コンビニのフランチャイズには、オーナーの年間の総収入を保証する「最低保証制度」があります。これが数あるフランチャイズの中で、コンビニがおすすめである最大の理由です。この制度は、万が一オーナーの年収がその保証額を下回るような時には、本部が差額を支払う制度です。保証額は2000万円前後と未経験でも高年収が約束されています。
その次に「ブランド力」。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート…。ほとんどの人がその名を知っていて、利用した経験があるのではないでしょうか。ブランド力があるので、集客に苦労することなく、宣伝広告費がかかりません。
そして、「本部のサポートが手厚い」こと。特に「POSシステム(Point of sale/販売時点情報管理)」が利用できることは大きなメリットです。POSシステムは、レジでバーコードを読み取るだけで、商品名や販売価格、時間などのデータを記録、分析するシステム。商品の在庫管理や発注をしたり、それらのデータから売れ筋商品や忙しい時間などを分析したりといった利点があります。
数多くある電子マネーなどのキャッシュレス決済の操作が簡単にでき、多国籍言語で表示する機能もあるため、外国人のアルバイトを雇用しやすいでしょう。大手銀行とのATM提携、公共料金の支払窓口も請け負っており、支払いついでに買い物をしてもらえる利点もあります。
契約期間が長い(10年前後)、ロイヤリティが高い(セブンイレブンで約40%)、24時間365日営業などのデメリットもありますが、コンビニで取り扱う商品は、食料品や日用雑貨などの日用品がほとんどで、スーパーにとって代わる存在になりつつあり、本部ではプライベートブランドの拡大や高齢者向け宅配事業の拡大を進めており、将来性もあります。
メリット |
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デメリット |
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コンビニの年間販売額や店舗数は、ともに年々増加傾向が続いています。
2016年にコンビニ業界第3位であるファミリーマートとサークルKサンクスなどを経営するユニーグループ・ホールディングスが経営統合。
これによって業界第2位の規模を持つユニー・ファミリーホールディングスが誕生しました。
この統合によりファミリーマートと業界第1位のセブンイレブンジャパン、そして第3位となったローソンの3社で業界全体の9割のシェアを占めることになりました。
さらにローソンは三菱商事の傘下に入ることで経営力の強化を図りました。
近年ではコンビニ間だけではなくスーパーマーケットとの間での競争も激化してきており、各会社ともプライベートブランド商品や食料品の開発に力を入れる傾向が強くなっています。
また、マイナンバーカードを利用することで、住民票の写しや印鑑登録証明といった各種証明書を、マルチコピー機から取得するといった新しいサービスの提供にも注力。
コンビニ業界は、最早インフラの一部であるとも言われるようになってきています。
しかし、その一方でコンビニの出店舗数は頭打ちになっており、さらなる利益を生み出すことが難しい状況との見方も。
また契約内容の厳しさや高齢社会化などによりFCオーナーの人手不足なども大きな問題となっています。
※収益モデルの数値に関しては、あくまでシミュレーションであり、売上を保証するものではありません。
開業資金であるリスクについて、開業資金が100万円未満をローリスク、100万円以上から1,000万円未満をミドルリスク、1,000万円以上をハイリスクとしています。また、5年間の収益であるリターンについては、収益が2,500万円以下をローリターン、それ以上をハイリターンとしています。なお、各費用の詳細は公式サイトから引用のうえ記載し、5年間の収益については5年間の営業利益から開業資金を引いた額から算出しています。