開業後黒字経営にするためには欠かせない本部のサポートに関する情報や、優良フランチャイズ本部を見分けるコツをまとめてみました。
加盟店のオーナーとして、事業計画書や資金計画書を作成するのは必須です。経営者として当然のことですし、融資を受ける際に金融機関から計画書の提出を求められます。
起業するのが初めてで、何をすればよいかわからない場合には、本部のサポート体制の一環として計画書作成を手伝ってもらえることもあるので、その不安を解消できます。
開業するための資金調達が厳しい場合には、本部が加盟金を分割払いにしたり、設備をリースにするなどの直接支援を行ったり、間接的にサポートを行うことがあります。
融資窓口の紹介は、間接的サポートの一つで、政策金融公庫や信用保証協会の窓口など、融資を受けられる窓口の紹介を受けられるので、融資活動がスムーズになります。
フランチャイズで成功するには、立地の良し悪しが大きく影響します。そこで本部では、人通りや商圏などを調査し、過去のデータから候補地の売上予測をするサポートも行っています。
オーナーにとっては大変ありがたいサポートですが、売上を保証するものではありませんので、候補地の都市計画を自治体に確認するなど、自身での調査も必要です。
基本的に店舗の物件探しはオーナーが行うことになりますが、本部が加盟店サポートの一つとして、調査済みの空き物件情報を提供するケースもあります。
これも立地調査・売上調査と同様に成功を約束するものではないことを理解し、他の不動産会社とも相談して、最終的にオーナーとして納得の行く物件に決めることが重要です。
ブランド力があるフランチャイザーならば、それだけで集客につながりますが、本部ではその他にもチラシやホームページなど、販促ノウハウの提供も行っています。
開業初期においては、そこに店舗があることをいかに認知してもらうかが非常に重要になりますので、効果的な広告や他社との差別化など、集客支援は受けたほうが安心です。
フランチャイズ開業後、成功の鍵を握るポイントは「FC本部からの経営サポート」だと言っても過言ではありません。
FC本部の中にはサポートが薄く、経営で困った際に対応してくれないところもありますので、注意が必要。加盟者と本部の付き合いは、開業してからが本番です。
フランチャイズに加盟する人には、開業までのことを考えるのに夢中で、その後の本部からのサポートをあまり重視していない人も多いようです。
フランチャイズ本部を選ぶ前に、開業後のFC店との一般的な関わりについてある程度把握しておきましょう。
まず、開業後にはロイヤリティを本部に支払わなければなりません。
低資金で開業できた喜びもつかの間、月々のロイヤリティのほかに、さまざまな手数料、あるいは研修費といった名目で、予想以上の出費があって困ったという話はよくあります。
また、最も重要なのが、「経営についてのアドバイザー」として本部との付き合い。どんな業態・分野でも、ビジネスは生き物です。
フランチャイズを展開する本部としては、市場ニーズの変化、競合の状況を把握して、FCの売上のためにしっかりとアドバイスをしてほしいものです。
ロイヤリティが低いから加盟したら、開店後にまったくサポートしてくれなかった、ロイヤリティが高い分、手厚いサポートを期待したのに、形式ばかりの巡回があるだけで、こちらが困ったときは何もしてくれないでは話になりません。
各FCチェーンのサポートのレベルを評価するには、ホームページなどで公開されている情報を調べるのが基本ですが、一番おすすめしたいのは、やはり実際の加盟店を見てみることです。
直営店や本部が指示する加盟店を訪問する場合は、繁盛している店舗を紹介されることがほとんどで加盟店の実態が見えません。
できればさまざまな立地条件の店舗を自分で選んで、直接出向いて話を聞くようにしましょう。
加盟希望者であることを言えば、オーナーも快くアドバイスをしてくれる可能性は大ですし、生きた情報が手に入り、開業後の経営をイメージしやくなります。
フランチャイズの場合、特に初めてその業界を経験する方が多いと思いますから、研修やセミナーといった面のサポートをしっかりと行なってくれる本部を選ぶといいでしょう。
研修やセミナーの頻度、専門のテキストの有無などを確認してみてください。
良心的な本部なら、充実した研修やテキストを、加盟者に追加の負担がかからないかたちで提供してくれるところが多いようです。
※収益モデルの数値に関しては、あくまでシミュレーションであり、売上を保証するものではありません。
開業資金であるリスクについて、開業資金が100万円未満をローリスク、100万円以上から1,000万円未満をミドルリスク、1,000万円以上をハイリスクとしています。また、5年間の収益であるリターンについては、収益が2,500万円以下をローリターン、それ以上をハイリターンとしています。なお、各費用の詳細は公式サイトから引用のうえ記載し、5年間の収益については5年間の営業利益から開業資金を引いた額から算出しています。